市長の部屋
施政方針
平成27年度 施政方針
平成27年度 施政方針
はじめに
平成26年度第8回天童市議会定例会に当たり、市政運営の基本的な考え方について、所信の一端を申し上げ、市民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力をお願いする次第であります。
平成27年度は、私が市政をお預かりして7年目になります。これまでを振り返りますと、市長就任以来、私は一貫してマニフェストに掲げた「子育て支援」、「観光・ものづくり」、「スポーツ・文化・健康づくり」の三つの日本一への挑戦、そして、その挑戦を支える「市役所改革」に取り組んでまいりました。
特に、子育て支援日本一への挑戦として、「子育て支援日本一」を目指す中核施設となる「子育て未来館 げんキッズ」の建設工事を進めているところです。市民に親しまれる施設となるよう管理・運営面の準備を進めてまいります。
また、児童の生活及び活動の場を確保し、快適な環境をつくるため、放課後児童クラブの改築及び新築に取り組みました。
さらに、認可保育所の小百合第二保育園の移転改築事業を支援し、保育需要の増加に対応できるよう準備を進めているところであります。
次に、観光・ものづくり日本一への挑戦としては、元気で活発なまちづくりを進め、農林業、工業、商業、観光の振興を図るとともに、地域経済の活性化と定住人口の確保を図るための施策に重点的に取り組んできました。
特に、新たな雇用の創出のため、天童インター産業団地のうち下水道管理センター跡地の分譲を開始し、企業の誘致に努めたところです。
また、天童高原においては、平成24年度に策定した天童高原整備開発基本構想に基づき、幼児から高齢者まで安心して利用できる拠点施設として、昨年12月に地域交流センターを完成させました。
さらに、現在工事を進めております「天童南駅」については、3月14日に開業することが、昨年12月に正式発表され、交通の利便性が向上するとともに、地域の活性化が見込まれるところであります。
次に、スポーツ・文化・健康づくり日本一への挑戦としては、昨年11月に、多くのボランティアの協力をいただき、天童ラ・フランスマラソン2014を盛大に開催することができました。参加ランナーは3,300人を超す、県内でも有数の大会に成長しました。
次に、市役所改革の面では、行政需要が増大する健康福祉部門の機能強化を図るため、今年1月に、市庁舎1階のフロアレイアウトの改修と、組織を改編し、市民サービスのさらなる向上に努めております。
本市が抱える課題の解決に向けて、一歩ずつ着実に進めることができましたのは、議員の皆様をはじめ多くの市民の皆様の御協力の賜物と、深く感謝申し上げます。
さて、国政においては、安倍総理大臣が、このたびの通常国会を「改革断行国会」と位置付け、「あらゆる改革を大きく前進させる1年にしたい」との考えを示しています。生活に密接に絡む経済再生においては、雇用の拡大と所得増、消費の拡大という「景気の好循環」を地方に浸透させ、成長軌道に乗せていく考えであります。また、安倍内閣の最重点政策課題となっている「地方創生」については、国は自治体に対し、喫緊の人口減少問題の要因を解消するための地方版総合戦略の策定を求めており、今後の自治体での取組が注目を集めているところです。
このような状況の中、本市としては、今後も将来にわたって持続可能で、健全な行財政運営を堅持していくことが自治体経営にとって重要であると考えております。消費税率引上げが平成29年4月に先送りされたことによって、その財源等の影響を地方にまで及ぼすことなく、十分な財源が地方に手当てされるよう併せて要請していく考えです。
また、地方の総合戦略策定については、政府が地方創生を進める上で「地方の発意と自主性に任せる」とする姿勢が示されたため、本市の特性を活かした特色あるまちづくりを進めてまいります。
平成27年度は、第六次天童市総合計画の目標年次の前年に当たり、後期計画の仕上げの時期となります。今後一層、将来都市像である「笑顔 にぎわい しあわせ実感 健康都市」の実現に向け、五つのまちづくりの目標に向かって次の施策を展開していく考えであります。
その第一は、「安心して健やかに暮らせるまちづくり」です。
市民の健康づくりや介護サービスの向上、子育て支援などを推進するため、福祉と保健と医療の連携を強化し、きめ細かで総合的な行政サービスを展開します。
中でも、子育て支援については、「子育てするなら天童市」と言われるよう、幅広い分野の施策を連携して実施し、子どもを安心して生み、育てることができる環境づくりをより一層推進します。
健康づくりでは、「第二次健康てんどう21行動計画」に基づき、市民一人ひとりの健康に対する意識の向上を図り、ライフステージに応じて健やかで心豊かに生活できる社会を目指します。
高齢者福祉では、お年寄りが元気で安心して生活できるように、社会参加や生きがいづくりを進めるとともに、第6期介護保険事業計画に基づき、介護予防事業の積極的な展開と介護サービスの充実を図ります。
第二は、「魅力と活力ある産業のまちづくり」です。
地域経済の活性化と定住人口の確保・増加を図るために、農林業、工業、商業、観光の振興を推進するとともに、異業種間の連携を深め、元気で活発なまちづくりを進めます。
また、新たな雇用の場を創出するため、天童インター産業団地の整備に引き続き取り組みます。
農業政策では、「人・農地プラン」との連携により、地域の担い手である認定農業者、集落営農組織及び共同利用組織体の経営改善を図るための支援を行い、地域営農発展に必要な事業に取り組みます。
第三は、「緑ある住みよい環境のまちづくり」です。
安全・安心な生活環境の確保は、市民生活の基本となるものです。災害に強い都市基盤の整備をはじめ、消防・防災体制を拡充させるとともに、消費者行政の充実も図り、安全で安心なまちづくりに万全を期します。
公共施設の耐震化については、天童市市有施設耐震化実施計画に基づき、引き続き市庁舎及び市民文化会館の耐震化工事を実施します。
自然環境や景観保全の面では、舞鶴山の公園整備を引き続き実施するとともに、市民の憩いの場、健康づくりの場、そして教育の場としての天童高原の整備に取り組みます。
また、交通基盤の整備では、市街地と、周辺集落間や市外を結ぶ幹線道路の計画的な整備を推進します。
さらに、3月14日に開業するJRの新駅「天童南駅」の利便性の向上を図るため、駅前広場の整備を推進します。
第四は、「生き生きとした人をはぐくむまちづくり」です。
未来を開く子どもたちが、健康で心豊かに成長できるよう、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を担い、連携して子育てに取り組みます。
特に、活力ある地域づくりと市民の社会参加活動を促進するため、天童市社会教育施設等整備計画に基づき市立公民館の改修・改築事業を推進します。また、連携協定を締結している明治大学と、産・学・官の分野でさらに密接な連携を図り、市民の生涯学習を支援するとともに地域の未来を担う人材の育成に努めます。
また、スポーツの面では、天童ラ・フランスマラソン大会をさらに充実して開催するとともに、今季J1に復帰するモンテディオ山形をはじめ、東北楽天ゴールデンイーグルス2軍に対して、ホームタウンとして引き続き力強い支援を行っていきます。
第五は、「健全な行財政運営と協働のまちづくり」です。
厳しい財政状況の中、行政サービスを充実させ、魅力あるまちを目指すため、適正で健全な行財政運営に一層努めます。また、より多くの市民がまちづくりに参画できる開かれた市政運営を図るため、行政情報を積極的に発信するとともに、市民と行政が一体となった協働によるまちづくりを進めます。
特に、これまでの行財政改革を発展的に継承し、第六次天童市総合計画が掲げる目標を実現するために策定した「天童市行政経営計画」に基づき、経営資源の再配分と経営の視点からの行政運営をより一層推進します。
また、人口減少問題が急速に進む中で、国は人口減少問題を克服し、成長力を確保するための総合戦略を策定しました。本市も総力を挙げて、今後のまちづくり政策の目標や施策の指針となる総合戦略を平成27年度中に策定いたします。
策定に当たっては、幅広い意見を聴取するため、市民各層から構成する組織を早期に立ち上げ、平成27年度から平成31年度までの5か年計画となる総合戦略をまとめ上げる計画です。
平成27年度は、私が市政をお預かりして7年目になります。これまでを振り返りますと、市長就任以来、私は一貫してマニフェストに掲げた「子育て支援」、「観光・ものづくり」、「スポーツ・文化・健康づくり」の三つの日本一への挑戦、そして、その挑戦を支える「市役所改革」に取り組んでまいりました。
特に、子育て支援日本一への挑戦として、「子育て支援日本一」を目指す中核施設となる「子育て未来館 げんキッズ」の建設工事を進めているところです。市民に親しまれる施設となるよう管理・運営面の準備を進めてまいります。
また、児童の生活及び活動の場を確保し、快適な環境をつくるため、放課後児童クラブの改築及び新築に取り組みました。
さらに、認可保育所の小百合第二保育園の移転改築事業を支援し、保育需要の増加に対応できるよう準備を進めているところであります。
次に、観光・ものづくり日本一への挑戦としては、元気で活発なまちづくりを進め、農林業、工業、商業、観光の振興を図るとともに、地域経済の活性化と定住人口の確保を図るための施策に重点的に取り組んできました。
特に、新たな雇用の創出のため、天童インター産業団地のうち下水道管理センター跡地の分譲を開始し、企業の誘致に努めたところです。
また、天童高原においては、平成24年度に策定した天童高原整備開発基本構想に基づき、幼児から高齢者まで安心して利用できる拠点施設として、昨年12月に地域交流センターを完成させました。
さらに、現在工事を進めております「天童南駅」については、3月14日に開業することが、昨年12月に正式発表され、交通の利便性が向上するとともに、地域の活性化が見込まれるところであります。
次に、スポーツ・文化・健康づくり日本一への挑戦としては、昨年11月に、多くのボランティアの協力をいただき、天童ラ・フランスマラソン2014を盛大に開催することができました。参加ランナーは3,300人を超す、県内でも有数の大会に成長しました。
次に、市役所改革の面では、行政需要が増大する健康福祉部門の機能強化を図るため、今年1月に、市庁舎1階のフロアレイアウトの改修と、組織を改編し、市民サービスのさらなる向上に努めております。
本市が抱える課題の解決に向けて、一歩ずつ着実に進めることができましたのは、議員の皆様をはじめ多くの市民の皆様の御協力の賜物と、深く感謝申し上げます。
さて、国政においては、安倍総理大臣が、このたびの通常国会を「改革断行国会」と位置付け、「あらゆる改革を大きく前進させる1年にしたい」との考えを示しています。生活に密接に絡む経済再生においては、雇用の拡大と所得増、消費の拡大という「景気の好循環」を地方に浸透させ、成長軌道に乗せていく考えであります。また、安倍内閣の最重点政策課題となっている「地方創生」については、国は自治体に対し、喫緊の人口減少問題の要因を解消するための地方版総合戦略の策定を求めており、今後の自治体での取組が注目を集めているところです。
このような状況の中、本市としては、今後も将来にわたって持続可能で、健全な行財政運営を堅持していくことが自治体経営にとって重要であると考えております。消費税率引上げが平成29年4月に先送りされたことによって、その財源等の影響を地方にまで及ぼすことなく、十分な財源が地方に手当てされるよう併せて要請していく考えです。
また、地方の総合戦略策定については、政府が地方創生を進める上で「地方の発意と自主性に任せる」とする姿勢が示されたため、本市の特性を活かした特色あるまちづくりを進めてまいります。
平成27年度は、第六次天童市総合計画の目標年次の前年に当たり、後期計画の仕上げの時期となります。今後一層、将来都市像である「笑顔 にぎわい しあわせ実感 健康都市」の実現に向け、五つのまちづくりの目標に向かって次の施策を展開していく考えであります。
その第一は、「安心して健やかに暮らせるまちづくり」です。
市民の健康づくりや介護サービスの向上、子育て支援などを推進するため、福祉と保健と医療の連携を強化し、きめ細かで総合的な行政サービスを展開します。
中でも、子育て支援については、「子育てするなら天童市」と言われるよう、幅広い分野の施策を連携して実施し、子どもを安心して生み、育てることができる環境づくりをより一層推進します。
健康づくりでは、「第二次健康てんどう21行動計画」に基づき、市民一人ひとりの健康に対する意識の向上を図り、ライフステージに応じて健やかで心豊かに生活できる社会を目指します。
高齢者福祉では、お年寄りが元気で安心して生活できるように、社会参加や生きがいづくりを進めるとともに、第6期介護保険事業計画に基づき、介護予防事業の積極的な展開と介護サービスの充実を図ります。
第二は、「魅力と活力ある産業のまちづくり」です。
地域経済の活性化と定住人口の確保・増加を図るために、農林業、工業、商業、観光の振興を推進するとともに、異業種間の連携を深め、元気で活発なまちづくりを進めます。
また、新たな雇用の場を創出するため、天童インター産業団地の整備に引き続き取り組みます。
農業政策では、「人・農地プラン」との連携により、地域の担い手である認定農業者、集落営農組織及び共同利用組織体の経営改善を図るための支援を行い、地域営農発展に必要な事業に取り組みます。
第三は、「緑ある住みよい環境のまちづくり」です。
安全・安心な生活環境の確保は、市民生活の基本となるものです。災害に強い都市基盤の整備をはじめ、消防・防災体制を拡充させるとともに、消費者行政の充実も図り、安全で安心なまちづくりに万全を期します。
公共施設の耐震化については、天童市市有施設耐震化実施計画に基づき、引き続き市庁舎及び市民文化会館の耐震化工事を実施します。
自然環境や景観保全の面では、舞鶴山の公園整備を引き続き実施するとともに、市民の憩いの場、健康づくりの場、そして教育の場としての天童高原の整備に取り組みます。
また、交通基盤の整備では、市街地と、周辺集落間や市外を結ぶ幹線道路の計画的な整備を推進します。
さらに、3月14日に開業するJRの新駅「天童南駅」の利便性の向上を図るため、駅前広場の整備を推進します。
第四は、「生き生きとした人をはぐくむまちづくり」です。
未来を開く子どもたちが、健康で心豊かに成長できるよう、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を担い、連携して子育てに取り組みます。
特に、活力ある地域づくりと市民の社会参加活動を促進するため、天童市社会教育施設等整備計画に基づき市立公民館の改修・改築事業を推進します。また、連携協定を締結している明治大学と、産・学・官の分野でさらに密接な連携を図り、市民の生涯学習を支援するとともに地域の未来を担う人材の育成に努めます。
また、スポーツの面では、天童ラ・フランスマラソン大会をさらに充実して開催するとともに、今季J1に復帰するモンテディオ山形をはじめ、東北楽天ゴールデンイーグルス2軍に対して、ホームタウンとして引き続き力強い支援を行っていきます。
第五は、「健全な行財政運営と協働のまちづくり」です。
厳しい財政状況の中、行政サービスを充実させ、魅力あるまちを目指すため、適正で健全な行財政運営に一層努めます。また、より多くの市民がまちづくりに参画できる開かれた市政運営を図るため、行政情報を積極的に発信するとともに、市民と行政が一体となった協働によるまちづくりを進めます。
特に、これまでの行財政改革を発展的に継承し、第六次天童市総合計画が掲げる目標を実現するために策定した「天童市行政経営計画」に基づき、経営資源の再配分と経営の視点からの行政運営をより一層推進します。
また、人口減少問題が急速に進む中で、国は人口減少問題を克服し、成長力を確保するための総合戦略を策定しました。本市も総力を挙げて、今後のまちづくり政策の目標や施策の指針となる総合戦略を平成27年度中に策定いたします。
策定に当たっては、幅広い意見を聴取するため、市民各層から構成する組織を早期に立ち上げ、平成27年度から平成31年度までの5か年計画となる総合戦略をまとめ上げる計画です。
平成27年度予算の大要
次に、平成27年度当初予算の大要について申し上げます。
我が国の経済情勢は、日本経済再生に向けた「機動的な財政政策」「大胆な金融政策」「民間投資を喚起する成長戦略」の推進により、企業収益の上昇といった効果が表れ、有効求人倍率や賃金引上げにおいて高水準を記録するなど、前向きの動きが続いています。しかしながら、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動等、個人消費等に弱さが見られるとともに、地方ごとに景気回復にばらつきが見られ、実質GDP成長率は年率換算で二期連続のマイナスとなりました。
国では、このような景気の状況に対応するため、平成26年12月27日に「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」を閣議決定しました。また、平成27年度予算については、この緊急経済対策、今年度の補正予算、税制改正と合わせて、経済再生と財政の健全化の両立を目指すこととしています。
一方、地方財政に対しては、地方が地方創生に取り組みつつ、安定的に財政運営を行うことができるよう、地方創生のための財源等を上乗せして、地方の一般財源総額について、今年度の水準を相当程度上回る額を確保したとしています。この中では、地方税の増収を見込み、地方交付税については、出口ベースで前年度比1千億円減と、3年連続で前年度を下回るものの、減少を最小限にとどめ、赤字地方債である臨時財政対策債の発行を大幅に抑制することにより、地方財政の健全化に配慮したとしています。
しかしながら、これらの地方税の増収を前提としている国の対応は、景気回復の兆しに乏しい地方においては、一般財源の削減につながりかねないものです。また、社会保障関連経費の自然増や公債費が高い水準で推移することなどから、地方財政が財源不足にあることは変わりがなく、依然として厳しい状況にあります。
こうした中にあって、本市の平成27年度当初予算編成にあたっては、中長期的な視点に立った持続可能な財政運営に努めながら、第六次天童市総合計画後期計画の未来創造重点プロジェクトの総仕上げとして、安全で安心なまちづくりに向けた地域の防災力向上や産業の振興等による魅力あるまちづくりを強力に進めるため、平成26年度以上の積極型予算としたところであります。
歳入予算については、新市街地の開発等による固定資産税等の伸びが期待できるものの、法人税の減少により、市税の減少が見込まれるところですが、増大する投資的経費への対応にあたっては、国や県の補助金等を積極的に活用するとともに、市債のほか、基金の効果的な投入を図ったところです。また、ふるさと納税についても、今年度の好評な状況を踏まえ増額しています。
歳出予算については、市庁舎耐震改修事業及び今年度から取り組んでいる市民文化会館耐震改修事業を完了させるとともに、耐震性能が低く施設老朽化が著しい市立公民館を改築するなど、安全安心に関する事業の推進を図りました。子育て支援に関しては、第3子保育料無料化、子どもの医療費無料化に引き続き取り組むとともに、学校環境の向上を図るため、小学校の空調施設整備に計画的に着手します。芳賀地区の整備を着実に推進するとともに、市道の新設改良についても滞ることなく事業を進め、魅力あるまちづくりに資するものとしました。天童インター産業団地については、下水道管理センター跡地の完売が見込まれております。今後も、さらなる団地造成を行い、雇用の場の確保・創出に努めてまいります。
また、国の緊急経済対策を受けた補正予算に伴う事業についても、積極的に取り組み、地方創生に向けての第一歩となるよう推進していく考えです。
この結果、平成27年度の一般会計予算総額は、243億2千万円で、前年度比11億6千万円、5.0%の増としました。また、一般会計並びに特別会計、企業会計を含めた全会計の予算総額は、452億7,085万8千円で、前年度比4億6,731万4千円、1.0%の増としました。
我が国の経済情勢は、日本経済再生に向けた「機動的な財政政策」「大胆な金融政策」「民間投資を喚起する成長戦略」の推進により、企業収益の上昇といった効果が表れ、有効求人倍率や賃金引上げにおいて高水準を記録するなど、前向きの動きが続いています。しかしながら、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動等、個人消費等に弱さが見られるとともに、地方ごとに景気回復にばらつきが見られ、実質GDP成長率は年率換算で二期連続のマイナスとなりました。
国では、このような景気の状況に対応するため、平成26年12月27日に「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」を閣議決定しました。また、平成27年度予算については、この緊急経済対策、今年度の補正予算、税制改正と合わせて、経済再生と財政の健全化の両立を目指すこととしています。
一方、地方財政に対しては、地方が地方創生に取り組みつつ、安定的に財政運営を行うことができるよう、地方創生のための財源等を上乗せして、地方の一般財源総額について、今年度の水準を相当程度上回る額を確保したとしています。この中では、地方税の増収を見込み、地方交付税については、出口ベースで前年度比1千億円減と、3年連続で前年度を下回るものの、減少を最小限にとどめ、赤字地方債である臨時財政対策債の発行を大幅に抑制することにより、地方財政の健全化に配慮したとしています。
しかしながら、これらの地方税の増収を前提としている国の対応は、景気回復の兆しに乏しい地方においては、一般財源の削減につながりかねないものです。また、社会保障関連経費の自然増や公債費が高い水準で推移することなどから、地方財政が財源不足にあることは変わりがなく、依然として厳しい状況にあります。
こうした中にあって、本市の平成27年度当初予算編成にあたっては、中長期的な視点に立った持続可能な財政運営に努めながら、第六次天童市総合計画後期計画の未来創造重点プロジェクトの総仕上げとして、安全で安心なまちづくりに向けた地域の防災力向上や産業の振興等による魅力あるまちづくりを強力に進めるため、平成26年度以上の積極型予算としたところであります。
歳入予算については、新市街地の開発等による固定資産税等の伸びが期待できるものの、法人税の減少により、市税の減少が見込まれるところですが、増大する投資的経費への対応にあたっては、国や県の補助金等を積極的に活用するとともに、市債のほか、基金の効果的な投入を図ったところです。また、ふるさと納税についても、今年度の好評な状況を踏まえ増額しています。
歳出予算については、市庁舎耐震改修事業及び今年度から取り組んでいる市民文化会館耐震改修事業を完了させるとともに、耐震性能が低く施設老朽化が著しい市立公民館を改築するなど、安全安心に関する事業の推進を図りました。子育て支援に関しては、第3子保育料無料化、子どもの医療費無料化に引き続き取り組むとともに、学校環境の向上を図るため、小学校の空調施設整備に計画的に着手します。芳賀地区の整備を着実に推進するとともに、市道の新設改良についても滞ることなく事業を進め、魅力あるまちづくりに資するものとしました。天童インター産業団地については、下水道管理センター跡地の完売が見込まれております。今後も、さらなる団地造成を行い、雇用の場の確保・創出に努めてまいります。
また、国の緊急経済対策を受けた補正予算に伴う事業についても、積極的に取り組み、地方創生に向けての第一歩となるよう推進していく考えです。
この結果、平成27年度の一般会計予算総額は、243億2千万円で、前年度比11億6千万円、5.0%の増としました。また、一般会計並びに特別会計、企業会計を含めた全会計の予算総額は、452億7,085万8千円で、前年度比4億6,731万4千円、1.0%の増としました。
平成27年度重点施策
次に、平成27年度の重点施策について、第六次天童市総合計画の基本計画に沿って、御説明申し上げます。
(安心して健やかに暮らせるまちづくり)
初めに、「安心して健やかに暮らせるまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
子育て支援の面では、芳賀土地区画整理事業地内に整備している子育て支援施設「子育て未来館 げんキッズ」について、5月中のオープンを目指して準備を進めております。オープン後は、子育て支援の中核施設として「遊びとふれあい」の場を提供するとともに、親と子の交流を促進します。
また、本市の子育て支援を代表する施策である中学3年生までの医療費の完全無料化に引き続き取り組むとともに、第3子以降の児童に係る保育料等の無料化事業についても継続して実施します。
さらに、平成27年度からの子ども・子育て支援新制度の施行に伴い、保育サービスの充実や質の向上を図ります。
放課後児童クラブについては、児童の生活及び活動の場を確保するため、21か所で放課後児童クラブ事業を実施するとともに、引き続き放課後児童クラブの施設の整備を進めます。
子育て発達支援事業については、平成27年4月から健康課に発達支援係を新たに設け、発達障がいの早期発見と早期支援に努めるとともに、相談体制の充実・強化を図ります。
高齢者福祉については、平成26年度に策定する第6期介護保険事業計画に基づき、特別養護老人ホーム及び小規模特別養護老人ホームの整備を引き続き支援します。また、健康寿命の延伸を図るため、運動機能向上、健康てんどう元気塾などの介護予防事業を実施します。
さらに、健康づくりの面では、市民が楽しみながら健康づくりに取り組めるよう「TendoすこやかMy進(まいしん)事業」の利用拡大を図ります。
(魅力と活力ある産業のまちづくり)
第二に、「魅力と活力ある産業のまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
本市の基幹産業の一つである農業については、サクランボの結実を安定させるため、防風ネットの共同購入に対する補助を行うほか、雨除けテントの部材購入の補助を行い、収益性及び安全性の向上と効率的な農業経営を促進します。
また、農業の担い手となる新規就農者や農業後継者等に対しては、生産技術や農業経営に関する支援をしていくほか、農業生産基盤の整備や生産施設の整備に対する支援を拡充します。
さらに、農作業の効率化や生産拡大を図るため、農道については11路線の現道舗装を実施し、天童土地改良区区域内の更生堰地区ほ場整備については、継続して支援します。
天童産の農畜産物の消費拡大を促進するため、天童市農業協同組合と連携しながら、昨年に引き続き、首都圏及び関西圏においてトップセールスと、台湾での「ラ・フランス」と「シャインマスカット」の海外プロモーション活動を実施します。
観光面では、今年4月に予定している第60回天童桜まつりは、将棋と天童織田藩を全面に打ち出した構成で、本市の魅力を広くPRし誘客を促進するとともに、交流人口の拡大を図ります。
外国からの観光客も積極的に誘客するため、平成26年度に引き続き、台湾の旅行代理店に対し本市の魅力をPRし、台湾からの旅行者の誘客を促進します。
また、クアオルト事業に取り組む本市をはじめとする2市1町が広域で連携して、クアの道事業の宣伝や観光商品化、ウォーキングについての効能や効果についての認証取得等を行い、観光客の誘客と健康づくりを促進します。
将棋の振興については、将棋駒生産量日本一の本市に相応しく、市内の観光施設において将棋駒製作の実演を披露することで、将棋駒製作の普及と「将棋のまち天童」のPRを図ります。
また、8月に全国将棋サミットを開催するほか、日本将棋連盟全国支部対抗戦を開催します。これにより、将棋を通した本市のイベント情報を全国に発信し、観光誘客を図ります。
本市の中小企業の振興を図るため、新たに中小企業振興条例を制定し、小規模事業者への経営支援のために、新たな利子補給制度を創設し、小規模事業者の経営基盤の強化を図ります。
中心市街地の活性化については、中心市街地活性化基本方針に基づき、中心市街地商店街等にぎわい創造支援事業に引き続き取り組みます。特に、イベントとして定着化しつつある「軽トラ市」や「織(お)ら田の天童 楽市楽座」については、駅前通り商店街等の活性化と交流人口の拡大を図るため、より内容を充実して開催できるよう継続して支援していきます。
産業と雇用の面では、天童インター産業団地については、整備が完了した下水道管理センター跡地に加え、インターチェンジの周辺部分を整備し、団地の拡大に取り組みます。また、荒谷西工業団地への企業誘致を積極的に行い、雇用機会の拡大を図ります。
(緑ある住みよい環境のまちづくり)
第三に、「緑ある住みよい環境のまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
環境保全については、再生可能エネルギーへの転換を促進するために、庁舎に太陽光発電システムを設置して防災機能を高めるとともに、住宅用太陽光発電システム設置事業にも引き続き支援し、地球温暖化防止に向けた取組を進めます。
また、循環型社会の構築を促進するため、現在3か所で実施している資源物拠点回収については、拠点を1か所増やすほか、小型廃家電回収も新たに取り組みます。
公衆街路灯LED化事業については、市街化区域において実施します。また、公衆街路灯の新設についても計画的に整備を進めます。
市民墓地については、市民の需要に対応するため、新たな区画造成工事に着手します。
公共交通については、3月に「天童南駅」が開業することに伴い、利便性の向上を図るため駅前広場を整備します。また、慢性的な混雑状態を解消するため、乱川駅の駐輪場を増設します。
天童高原については、キャンプサイトの改修などキャンプ場の環境整備を行い、平成25年度に整備したあずまやや炊事場と合わせ、キャンプ場及びその周辺のさらなる賑わいづくりに取り組みます。
天童古城地区については、社会資本整備総合交付金事業を活用して舞鶴山の公園整備を進めるとともに、事業区域内の市道整備などに継続して取り組みます。
道路整備については、市道矢野目高擶線、清池南小畑線などの幹線道路の改良工事を引き続き推進するとともに、各地域から要望の多い生活関連道路の改良及び維持補修工事についても、計画的に取り組みます。
土地区画整理事業では、組合施行で実施している芳賀地区について、保留地分譲を促進するため、都市計画道路や区画道路等の整備を支援します。
消防活動については、市民生活の安全を確保するため、自主防災会等の消火栓ホースの更新を引き続き支援するとともに、新たに消火栓ホース格納箱の更新を支援します。
また、自主防災組織育成事業では、自主防災会連絡会に対して、資機材購入等の支援や研修会等を行い、組織の育成強化を図ります。
防災対策では、震災等が発生した際に一時的な避難場所としての機能を持つ都市防災施設を整備します。
(生き生きとした人をはぐくむまちづくり)
第四に、「生き生きとした人をはぐくむまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
明日を担う子どもたちが明るく健全に育つことは、本市の将来にとって極めて重要です。子どもたちの快適な教育環境を確保するため、市内の全小学校に空調設備を導入することとし、年次計画で順次整備していきます。
学校教育においては、いじめの問題への対策として、すこやかスクールプロジェクトを拡充し、児童生徒や保護者のいじめ等に関する相談体制を充実するため、相談員を各中学校区に1名配置します。
また、いのちの教育や情報モラル教育の充実を図るため、保護者等を対象とした研修会の開催や子ども主体のいじめ防止等の取組を推進する「いじめ防止対策等生徒指導推進事業」を実施します。
さらに、学校、家庭、地域が連携し、実効あるいじめ防止対策の推進を図るため、天童市いじめ問題対策連絡協議会等を開催します。
市立公民館の整備については、市有施設耐震化実施計画及び社会教育施設等整備計画に基づき、各市立公民館の改築や耐震化工事を順次実施しています。平成27年度は、老朽化し、かつ、耐震性の低い市立公民館の改築工事等を行います。
スポーツの面では、天童ラ・フランスマラソン2014をしっかり検証し、参加者を4,000人規模に拡大することにより「日本一のラ・フランスの里」を全国にPRしていきます。
また、平成29年度に本市を主会場に開催される全国高等学校体育大会に向け、ジュニア選手層の競技力向上を目指した「ジュニアスポーツ選手育成強化事業」に継続して取り組みます。
サッカーJ1に昇格するモンテディオ山形に対しては、昨年、市内の応援サポーターからなる「天童市モンテ応援隊」が組織され、組織立った支援・応援態勢が構築されたところです。本市としても、チームに対する支援や観客数の拡大に積極的に取り組みます。
さらに、ホームタウンTENDO推進協議会をとおし、モンテディオ山形や東北楽天ゴールデンイーグルスの市民応援デーなどを企画し、豊かなスポーツ環境の提供に努めます。
芸術・文化の面では、市民文化会館耐震改修工事に合わせて、老朽化した大ホールのイスや舞台設備等の改修を行い、平成27年9月にリニューアルしてオープンします。
(健全な行財政運営と協働のまちづくり)
第五に、「健全な行財政運営と協働のまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
行財政改革については、平成25年度に策定した「天童市行政経営計画」の三つの基本方針である「経営資源の有効活用と重点配分」、「行財政改革の推進による行政経営の効率化」、「組織マネジメントの強化」に基づき、行政サービスの向上を図ります。
窓口サービスでは、引き続き来庁者へのスムーズな案内と手続のスピードアップを図るため、総合案内及び窓口案内を充実します。
人材育成型人事管理制度の充実については、人材育成基本方針で求める職員像を目指し、各種研修事業に取り組みます。また、人事評価制度については、平成26年度から本格実施し、職務能力の向上を図っております。さらに、人事管理の見直しでは、再任用職員を活用することにより、行政の知識と経験の継承と業務の効率的な執行を図ります。
協働のまちづくりの面では、明治大学との連携事業の中で、行政と市民の協働によるまちづくりを実践する地域のリーダーを育成するため、未来塾を引き続き開催します。また、明治大学の学生派遣プログラムを継続して受け入れ、市に対する学生からの政策提言をまちづくりに活かしていきます。
また、ふるさと納税については、平成27年度も本市の知名度の向上及び市内産業の活性化を目指して、より魅力的な地元特産品のメニューを取り揃え充実していきます。
(水道事業)
次に、水道事業について申し上げます。
芳賀地区などにおいて管路整備を推進するとともに、地震等の災害への備えとして、老朽化した配水管等の耐震化に取り組みます。貫津加圧場や貫津高区(こうく)加圧場の電気計装設備の更新工事を行うほか、非常時における水源水量を確保するために、高擶浄水場のポンプ設備の更新工事と浄水池の改修を行います。
安全な水の安定供給のため、より一層の効率化と健全な経営に取り組み、水道サービスの充実に努めてまいります。
(病院事業)
次に、病院事業について申し上げます。
昨今の病院を取り巻く医療環境は、慢性的な医師・看護師不足をはじめ、医師の偏在などにおける医師確保対策などを背景として、依然として厳しい状況にありますが、地域の中核病院として、安全で安心できる医療サービスの充実を目指し、市民の信頼と期待に応えられるよう努力してまいります。
国においては、平成26年度から病床機能報告制度が導入され、また平成27年度からは県単位での地域医療構想の策定が始まるなど、病院を取り巻く状況は益々厳しさを増してきております。
このような状況下で、平成26年度から5か年間の天童市民病院中期経営計画に基づき、職員一丸となって病院経営の健全化を目指してまいります。
(公共下水道事業)
最後に、公共下水道事業について申し上げます。
芳賀地区などにおいて管渠(かんきょ)整備を推進するとともに、東本町地区などにおいて老朽管の更生工事を行い、管渠(かんきょ)の耐震化・長寿命化を図ります。雨水(うすい)事業については、清池第2号幹線、倉津川第1号幹線の雨水(うすい)函渠(かんきょ)築造工事を推進します。
地方公営企業として、より一層の効率化と健全な経営に取り組み、下水道サービスの充実に努めてまいります。
以上が各会計における施策の大要であります。
(安心して健やかに暮らせるまちづくり)
初めに、「安心して健やかに暮らせるまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
子育て支援の面では、芳賀土地区画整理事業地内に整備している子育て支援施設「子育て未来館 げんキッズ」について、5月中のオープンを目指して準備を進めております。オープン後は、子育て支援の中核施設として「遊びとふれあい」の場を提供するとともに、親と子の交流を促進します。
また、本市の子育て支援を代表する施策である中学3年生までの医療費の完全無料化に引き続き取り組むとともに、第3子以降の児童に係る保育料等の無料化事業についても継続して実施します。
さらに、平成27年度からの子ども・子育て支援新制度の施行に伴い、保育サービスの充実や質の向上を図ります。
放課後児童クラブについては、児童の生活及び活動の場を確保するため、21か所で放課後児童クラブ事業を実施するとともに、引き続き放課後児童クラブの施設の整備を進めます。
子育て発達支援事業については、平成27年4月から健康課に発達支援係を新たに設け、発達障がいの早期発見と早期支援に努めるとともに、相談体制の充実・強化を図ります。
高齢者福祉については、平成26年度に策定する第6期介護保険事業計画に基づき、特別養護老人ホーム及び小規模特別養護老人ホームの整備を引き続き支援します。また、健康寿命の延伸を図るため、運動機能向上、健康てんどう元気塾などの介護予防事業を実施します。
さらに、健康づくりの面では、市民が楽しみながら健康づくりに取り組めるよう「TendoすこやかMy進(まいしん)事業」の利用拡大を図ります。
(魅力と活力ある産業のまちづくり)
第二に、「魅力と活力ある産業のまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
本市の基幹産業の一つである農業については、サクランボの結実を安定させるため、防風ネットの共同購入に対する補助を行うほか、雨除けテントの部材購入の補助を行い、収益性及び安全性の向上と効率的な農業経営を促進します。
また、農業の担い手となる新規就農者や農業後継者等に対しては、生産技術や農業経営に関する支援をしていくほか、農業生産基盤の整備や生産施設の整備に対する支援を拡充します。
さらに、農作業の効率化や生産拡大を図るため、農道については11路線の現道舗装を実施し、天童土地改良区区域内の更生堰地区ほ場整備については、継続して支援します。
天童産の農畜産物の消費拡大を促進するため、天童市農業協同組合と連携しながら、昨年に引き続き、首都圏及び関西圏においてトップセールスと、台湾での「ラ・フランス」と「シャインマスカット」の海外プロモーション活動を実施します。
観光面では、今年4月に予定している第60回天童桜まつりは、将棋と天童織田藩を全面に打ち出した構成で、本市の魅力を広くPRし誘客を促進するとともに、交流人口の拡大を図ります。
外国からの観光客も積極的に誘客するため、平成26年度に引き続き、台湾の旅行代理店に対し本市の魅力をPRし、台湾からの旅行者の誘客を促進します。
また、クアオルト事業に取り組む本市をはじめとする2市1町が広域で連携して、クアの道事業の宣伝や観光商品化、ウォーキングについての効能や効果についての認証取得等を行い、観光客の誘客と健康づくりを促進します。
将棋の振興については、将棋駒生産量日本一の本市に相応しく、市内の観光施設において将棋駒製作の実演を披露することで、将棋駒製作の普及と「将棋のまち天童」のPRを図ります。
また、8月に全国将棋サミットを開催するほか、日本将棋連盟全国支部対抗戦を開催します。これにより、将棋を通した本市のイベント情報を全国に発信し、観光誘客を図ります。
本市の中小企業の振興を図るため、新たに中小企業振興条例を制定し、小規模事業者への経営支援のために、新たな利子補給制度を創設し、小規模事業者の経営基盤の強化を図ります。
中心市街地の活性化については、中心市街地活性化基本方針に基づき、中心市街地商店街等にぎわい創造支援事業に引き続き取り組みます。特に、イベントとして定着化しつつある「軽トラ市」や「織(お)ら田の天童 楽市楽座」については、駅前通り商店街等の活性化と交流人口の拡大を図るため、より内容を充実して開催できるよう継続して支援していきます。
産業と雇用の面では、天童インター産業団地については、整備が完了した下水道管理センター跡地に加え、インターチェンジの周辺部分を整備し、団地の拡大に取り組みます。また、荒谷西工業団地への企業誘致を積極的に行い、雇用機会の拡大を図ります。
(緑ある住みよい環境のまちづくり)
第三に、「緑ある住みよい環境のまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
環境保全については、再生可能エネルギーへの転換を促進するために、庁舎に太陽光発電システムを設置して防災機能を高めるとともに、住宅用太陽光発電システム設置事業にも引き続き支援し、地球温暖化防止に向けた取組を進めます。
また、循環型社会の構築を促進するため、現在3か所で実施している資源物拠点回収については、拠点を1か所増やすほか、小型廃家電回収も新たに取り組みます。
公衆街路灯LED化事業については、市街化区域において実施します。また、公衆街路灯の新設についても計画的に整備を進めます。
市民墓地については、市民の需要に対応するため、新たな区画造成工事に着手します。
公共交通については、3月に「天童南駅」が開業することに伴い、利便性の向上を図るため駅前広場を整備します。また、慢性的な混雑状態を解消するため、乱川駅の駐輪場を増設します。
天童高原については、キャンプサイトの改修などキャンプ場の環境整備を行い、平成25年度に整備したあずまやや炊事場と合わせ、キャンプ場及びその周辺のさらなる賑わいづくりに取り組みます。
天童古城地区については、社会資本整備総合交付金事業を活用して舞鶴山の公園整備を進めるとともに、事業区域内の市道整備などに継続して取り組みます。
道路整備については、市道矢野目高擶線、清池南小畑線などの幹線道路の改良工事を引き続き推進するとともに、各地域から要望の多い生活関連道路の改良及び維持補修工事についても、計画的に取り組みます。
土地区画整理事業では、組合施行で実施している芳賀地区について、保留地分譲を促進するため、都市計画道路や区画道路等の整備を支援します。
消防活動については、市民生活の安全を確保するため、自主防災会等の消火栓ホースの更新を引き続き支援するとともに、新たに消火栓ホース格納箱の更新を支援します。
また、自主防災組織育成事業では、自主防災会連絡会に対して、資機材購入等の支援や研修会等を行い、組織の育成強化を図ります。
防災対策では、震災等が発生した際に一時的な避難場所としての機能を持つ都市防災施設を整備します。
(生き生きとした人をはぐくむまちづくり)
第四に、「生き生きとした人をはぐくむまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
明日を担う子どもたちが明るく健全に育つことは、本市の将来にとって極めて重要です。子どもたちの快適な教育環境を確保するため、市内の全小学校に空調設備を導入することとし、年次計画で順次整備していきます。
学校教育においては、いじめの問題への対策として、すこやかスクールプロジェクトを拡充し、児童生徒や保護者のいじめ等に関する相談体制を充実するため、相談員を各中学校区に1名配置します。
また、いのちの教育や情報モラル教育の充実を図るため、保護者等を対象とした研修会の開催や子ども主体のいじめ防止等の取組を推進する「いじめ防止対策等生徒指導推進事業」を実施します。
さらに、学校、家庭、地域が連携し、実効あるいじめ防止対策の推進を図るため、天童市いじめ問題対策連絡協議会等を開催します。
市立公民館の整備については、市有施設耐震化実施計画及び社会教育施設等整備計画に基づき、各市立公民館の改築や耐震化工事を順次実施しています。平成27年度は、老朽化し、かつ、耐震性の低い市立公民館の改築工事等を行います。
スポーツの面では、天童ラ・フランスマラソン2014をしっかり検証し、参加者を4,000人規模に拡大することにより「日本一のラ・フランスの里」を全国にPRしていきます。
また、平成29年度に本市を主会場に開催される全国高等学校体育大会に向け、ジュニア選手層の競技力向上を目指した「ジュニアスポーツ選手育成強化事業」に継続して取り組みます。
サッカーJ1に昇格するモンテディオ山形に対しては、昨年、市内の応援サポーターからなる「天童市モンテ応援隊」が組織され、組織立った支援・応援態勢が構築されたところです。本市としても、チームに対する支援や観客数の拡大に積極的に取り組みます。
さらに、ホームタウンTENDO推進協議会をとおし、モンテディオ山形や東北楽天ゴールデンイーグルスの市民応援デーなどを企画し、豊かなスポーツ環境の提供に努めます。
芸術・文化の面では、市民文化会館耐震改修工事に合わせて、老朽化した大ホールのイスや舞台設備等の改修を行い、平成27年9月にリニューアルしてオープンします。
(健全な行財政運営と協働のまちづくり)
第五に、「健全な行財政運営と協働のまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
行財政改革については、平成25年度に策定した「天童市行政経営計画」の三つの基本方針である「経営資源の有効活用と重点配分」、「行財政改革の推進による行政経営の効率化」、「組織マネジメントの強化」に基づき、行政サービスの向上を図ります。
窓口サービスでは、引き続き来庁者へのスムーズな案内と手続のスピードアップを図るため、総合案内及び窓口案内を充実します。
人材育成型人事管理制度の充実については、人材育成基本方針で求める職員像を目指し、各種研修事業に取り組みます。また、人事評価制度については、平成26年度から本格実施し、職務能力の向上を図っております。さらに、人事管理の見直しでは、再任用職員を活用することにより、行政の知識と経験の継承と業務の効率的な執行を図ります。
協働のまちづくりの面では、明治大学との連携事業の中で、行政と市民の協働によるまちづくりを実践する地域のリーダーを育成するため、未来塾を引き続き開催します。また、明治大学の学生派遣プログラムを継続して受け入れ、市に対する学生からの政策提言をまちづくりに活かしていきます。
また、ふるさと納税については、平成27年度も本市の知名度の向上及び市内産業の活性化を目指して、より魅力的な地元特産品のメニューを取り揃え充実していきます。
(水道事業)
次に、水道事業について申し上げます。
芳賀地区などにおいて管路整備を推進するとともに、地震等の災害への備えとして、老朽化した配水管等の耐震化に取り組みます。貫津加圧場や貫津高区(こうく)加圧場の電気計装設備の更新工事を行うほか、非常時における水源水量を確保するために、高擶浄水場のポンプ設備の更新工事と浄水池の改修を行います。
安全な水の安定供給のため、より一層の効率化と健全な経営に取り組み、水道サービスの充実に努めてまいります。
(病院事業)
次に、病院事業について申し上げます。
昨今の病院を取り巻く医療環境は、慢性的な医師・看護師不足をはじめ、医師の偏在などにおける医師確保対策などを背景として、依然として厳しい状況にありますが、地域の中核病院として、安全で安心できる医療サービスの充実を目指し、市民の信頼と期待に応えられるよう努力してまいります。
国においては、平成26年度から病床機能報告制度が導入され、また平成27年度からは県単位での地域医療構想の策定が始まるなど、病院を取り巻く状況は益々厳しさを増してきております。
このような状況下で、平成26年度から5か年間の天童市民病院中期経営計画に基づき、職員一丸となって病院経営の健全化を目指してまいります。
(公共下水道事業)
最後に、公共下水道事業について申し上げます。
芳賀地区などにおいて管渠(かんきょ)整備を推進するとともに、東本町地区などにおいて老朽管の更生工事を行い、管渠(かんきょ)の耐震化・長寿命化を図ります。雨水(うすい)事業については、清池第2号幹線、倉津川第1号幹線の雨水(うすい)函渠(かんきょ)築造工事を推進します。
地方公営企業として、より一層の効率化と健全な経営に取り組み、下水道サービスの充実に努めてまいります。
以上が各会計における施策の大要であります。
この記事に関するお問い合わせ
担当課: 総務部市長公室
tel: 023-654-1111
fax: 023-653-0704