市長の部屋

随想集

令和2年6月

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 新型コロナウイルス感染症の全国的な感染拡大を受け、4月16日に政府より全国に向けて発令された「緊急事態宣言」は、5月25日に全面解除されました。

 

 40日間にわたる緊急事態宣言期間中の外出自粛等による市民の生活や経済活動への影響は甚大であり、国や県による支援に加え、本市においても独自の各種支援策を実施してまいりました。4月には、第1弾として国の雇用調整助成金への上乗せ支給や福祉施設へのマスク配布等の支援、引き続き5月には、第2弾として、天童温泉や飲食業者、中小企業者への経済対策や子育て世帯等への支援などのさらなる緊急支援事業を実施しているところです。

 また、国において国民一人あたり10万円を給付する特別定額給付金の実施が4月20日に閣議決定され、本市においてもできるだけ早く市民の皆さまにお届けできるよう、全庁を挙げ、急ピッチで給付事務を進めてまいりました。5月末現在、市内全世帯の約87%、約2万世帯の皆さまに給付金をお届けしております。

 

 市内の小・中学校では、3月以降休校を続けておりましたが、5月25日からようやく再開を迎えることができました。

 また、6月1日から、市子育て未来館げんキッズをはじめとする多くの市関連施設も再開します。6月中旬には、4月のオープンを予定していた高齢者健康福祉施設「はな駒荘」の開業と、日本一の生産量を誇るラ・フランスと将棋駒を主軸とした市の観光振興の拠点としてリニューアルした道の駅天童温泉の「もりーな」のオープンを予定しています。

 

 緊急事態宣言は解除されましたが、今後も、市民の皆さまが安心して生活できることを第一としながら、引き続き新型コロナウイルス対策に取り組んでいきたいと考えております。

 市民の皆さまには、今後も、手洗いやマスクの着用、人と人との距離の確保、「密集」「密接」「密閉」の3つの「密」を避けるなど感染予防のための「新しい生活様式」の実践に御協力くださいますようお願いいたします。

 

 まもなく本格的なさくらんぼシーズンを迎えます。例年にない暖冬・小雪の影響が懸念されましたが、生産者の皆様の御努力により、収穫量は平年よりやや少ないながらも高品質なさくらんぼの収穫が期待できそうです。農家の皆様には、丹精込めて甘く真っ赤に実るさくらんぼを育てるため忙しい日々が続くと思いますが、農作業中の怪我や体調管理には十分気を付けていただきたいと思います。