市長の部屋

随想集

令和3年3月

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 今冬は、厳しい寒さと例年にない大雪に見舞われましたが、少しずつ春の気配を感じる季節となりました。

 2011年3月11日に発生した東日本大震災から、まもなく10年が経とうとしています。マグニチュード9.0という未曽有の大地震により、一瞬にして、多くの尊い命、暮らしが犠牲となりました。改めて犠牲になられた多くの方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方々や今もなお不自由な生活を送られている皆様に心よりお悔みとお見舞いを申し上げます。

 この10年間、多くの方々が深い悲しみを抱えながら、復興・創生に願いを込め、力を合わせて着実に歩んでこられました。本市としましても、改めてこの経験から学んだ教訓を心に留め、安全・安心なまちづくりに取り組んでまいりたいと存じます。

 

 新型コロナウイルス感染症に関しては、特定地域に緊急事態宣言が発令されております。このような状況において、本市の春の風物詩「天童桜まつり」のメインイベントである「人間将棋」の開催については、関係機関と熟慮を重ね、大変残念ではありますが、中止とさせていただくことといたしました。なお、桜の期間中は、舞鶴山と倉津川の桜のライトアップを行いますので、穏やかな春の訪れを楽しんでいただきたいと思います。

 国では、2月17日から医療従事者への新型コロナウイルスワクチン先行接種が始まりました。本市においては、1月に立ち上げた「新型コロナウイルスワクチン接種室」の体制をさらに強化し、希望する市民の皆様が安全で円滑にワクチン接種を開始し、平穏な生活を取り戻すことができるよう、国や関係機関等と連携しながら準備を進めています。

 

 本市は、これまで、「笑顔 にぎわい しあわせ実感 健康都市 ~ともに明日をひらく てんどう」を将来の都市像として、5つのまちづくりの目標に基づく各種施策に積極的に取り組んでまいりました。

 今年度は、間もなく、天童公園の「もみじ園」散策路、天童中部地区と高擶地区の放課後児童クラブ、山口地域交流・活性化センターが完成を迎えるとともに、第七次天童市総合計画の後期計画と第2期天童市まち・ひと・しごと創生総合戦略を一体的に策定を進めており、いよいよ大詰めを迎えております。

 今後も、生き生きとして住み続けられる持続可能な未来を描くことができるよう、市民目線に立った行政サービスの向上と更なる高みを目指した挑戦を続けていきたいと考えております。また、感染症の感染拡大防止と社会経済活動の両面から対策に取り組むとともに、ポストコロナを見据え、地域ブランド力の向上とPRの強化、山口西工業団地への企業誘致などを推進し、にぎわいと活力の増進を図っていきたいと考えておりますので、皆様のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。