市長の部屋

随想集

令和3年4月

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 厳しい寒さと大雪に見舞われた冬を越え、桜のつぼみも少しずつ膨らみ、新たな生命の息吹が感じられる季節となりました。

 天童桜まつりのメインイベント「人間将棋」につきましては、残念ながら今年の開催は叶いませんでしたが、舞鶴山や倉津川などの桜の開花を静かに心待ちにしているところであります。皆様におかれましても、感染対策に十分配慮いただきながら春の訪れをお楽しみいただければと思います。

 

 3月中旬から、県内の新型コロナウイルスの感染者数が急激に増加し、近隣の山形市と寒河江市で緊急事態宣言が発令され、本市を含めた村山地域でも警戒レベルが引き上げられました。本市でも、より一層気を引き締め、市民生活の安全と経済活動の回復に努めるとともに、新型コロナウイルスワクチン接種の開始に向けて関係機関等と連携しながら準備を進めてまいりたいと考えております。

 

 新たな令和3年度のスタートを切りました。今年度につきましても、本市の将来都市像「笑顔 にぎわい しあわせ実感 健康都市 ~ともに明日をひらく てんどう」の実現に向け、子育て支援の充実、安全・安心なまちづくり、新たなにぎわいの創出を大きな軸として、将来につながるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。特に、(仮称)天童南スマートインターチェンジの整備やサッカーJ2・モンテディオ山形の新スタジアム誘致に向けて積極的に取り組むとともに、山口西工業団地を生かした雇用創出、子育て支援など、総合的な視点で市政運営に取り組んでまいりたいと考えておりますので、皆さまの御理解と御協力をお願い申し上げます。

 

 さて、先日3月25日、1年延期されていた東京五輪の聖火リレーが、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県沿岸部からスタートしました。大会理念の「復興五輪」を象徴する「希望のともしび」として、多くの人の思いを込めて全国を巡ります。私たちはこれまでも、スポーツの力により、幾多となく感動と希望、そして前へ進む勇気を与えてもらいました。

 大変厳しい状況が続きますが、このコロナ禍を皆様とともに力を合わせ、乗り越えていきたいと考えておりますので、引き続き感染リスクを避け、新しい生活様式の徹底に御協力くださいますようお願いいたします。