市長の部屋

随想集

平成23年2月

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 昨年から今年にかけて、日付変更線より東の太平洋赤道海域で平均海水温が低くなる、ラニーニャ現象が発生していると言われております。ラニーニャ現象は、昨年夏の日本での猛暑や今年の厳冬、最近のオーストラリア東部における豪雨による大洪水の発生など、今年の春ごろまで地球的規模で世界の気象に大きな影響を及ぼすと予想されており、わが国においても生活への影響が心配されるところです。本市におきましても、特に雪に関する情報収集に努めるとともに、市民生活に支障を来たすことのないよう、十分な対策を講じていかなければならないと考えております。
 さて、国においては第177通常国会が開会し、新年度に向けての最大の焦点となる政府予算案と関連法案の審議がいよいよ本格化してきました。国会の開会と同時に地方自治体を取り巻く大きな動きとしては、昨年創設された子ども手当に関し、地方負担を拒否し、財源を国費として予算を計上する自治体が続々と出はじめました。政府の信頼性が失われつつあるのは、憂慮すべきことであります。
 国会開会と連動して、各自治体でも新年度に向けての動きが慌しくなってきており、本市においてもいよいよ新年度当初予算編成作業が大詰めを迎えております。新年度予算では、2年目となる第六次天童市総合計画、そして見直される第六次天童市行財政改革大綱の具体的施策を強力に推し進めるための積極的な予算措置を行いたいと考えております。先月末には予算の査定がほぼ終了し、私自身にとりましては、ほぼ満足した来年度予算案が整い、新年度に向けた新たなまちづくりのための青写真が見えてきたと実感しております。
 昨年末をもって1期目の任期を折り返したところですが、就任前に天童再興を掲げて示したマニフェスト実現の難しさを肌で感じております。本市においては、山積する行政課題を抱えておりますので、これらの課題を克服し、あるいは一定の方向性を見出し、市民の皆さまの信頼と期待に応えられるよう、健全な市政・行財政運営に努めてまいりたいと考えております。

天童市長 山本信治

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